Q:HDMIケーブルを延長したい
A:一番よく頂く質問です、HDMIは非圧縮、デジタル(無劣化)のハイビジョン映像と音声を一本のケーブルで伝送できる便利な規格ですが、その規格上5mまでしかサポートしていません。 一般の家電量販店では5m以上のケーブルはなかなか扱っているお店は少ないでしょう。 ネットでは10m以上のケーブルを販売していますが、映るかどうかは接続機器に依存します、要はやってみないとわからないということです。
コンバーターで、変換、延長(HDMI to SDI)
業務用放送機器の規格であるSDIに変換して伝送しています。 HDMI to SDIコンバーターを用いてHD-SDI信号に変換、信号受信側でHDSDI to HDMIコンバーターでHDMIに信号を戻して接続します。
SDIは最長で100m延長可能、(※中継器を挟めば再延長可能)分配も可能ですので、複数機器に出力できます。
ただし、基本HDCPには対応していない事に注意が必要です。
LANケーブルで延長
LANケーブルで伝送する方法もありますが、HDBaseT、IP 、非IP(独自形式)など、規格、機能、映像の品質などが様々で、価格帯もまちまちです。既存ネットワークを利用したいならIP一択ですが、HDBaseTにくらべて遅延が発生する機種が多いです。
デジタルサイネージなど商業設備では採用の多い方式です。
光ファイバーで延長
光ファイバーケーブルに変換して延長します。機器の性能によりますが、20Km以上の長距離伝送が可能です。
光ファイバーは、軽くて細いので、運搬や敷設が容易ですが、折曲げに弱いなどの欠点もあります。
無線伝送
HDMI信号を無線で送信する方式です。免許不要の5GHz帯を利用したものが広く使われております。
ケーブルの敷設が困難な場合や、移動しながらの中継に大変便利な反面、5GHz帯の弱点として、障害物に弱いことや、他の電波との混信によるトラブルも考えられますので、使用エリアの電波状況に注意が必要です。
光HDMIケーブル
最近増えてきた光HDMIケーブル、価格もまちまちで性能もまちまちなので、事前に使用機器とのテストをしておくと良いでしょう。
電源不要な分、出力側機器の電圧が低いとうまく映らない場合が多いようです。
chapter5では、50mまでは安定性を重視した、コンバーターを用いたHD-SDI伝送を使う場合が多いです。
それ以上の場合は光コンバーターを使用しています。
ケーブルの敷設が困難な場合は無線方式での対応も可能です。
※放送用HDCP対応コンバーターも取り扱いがございますので、HDCP映像の長距離延長も可能です。
※用途に応じて様々な方式で対応可能ですので、ご相談下さいませ。
映らない
映らない場合の原因と対策をまとめました。